わなびねこ

沈黙せよ

もやもや

最近ずっと心の内にモヤモヤしたものがあり、それを文字にして吐き出したいんだけど、それが何なのかがわからなくて、書こうとしても書けなくて、しかたがないからそのときに思いついたことを適当に書いて、それでそのときは満足した気になるんだけど、本当に書きたいことは何ひとつ書けてないのでまたモヤモヤしてくる。そんな感じで、本当に書きたいことが何かもわからないのに、何かを書かずにはいられなくて、毎日毎日どうでもいいようなことを書いてしまっている。

今日見かけたんだけど、ジジイがダジャレを言うのはウケ狙いじゃなくて単に死ぬときに後悔したくないだけなんだっていうのを見て、ああ、自分もこういう感覚があるなって思った。誰にも求められていないのにしょーもないことをせっせと書いてるのはそんな感じがある。あれもこれも書いておかなければ、みたいな感覚がある。死んだ後に文字として残したいとかそんなんじゃなくて、思いついたこと、思い出したことを書いていって、ひとつ片付いた、これも片付いた、みたいな感じで、満足するというか安心するというか、なんやろなこれ。

若い頃って時間は無限にあるみたいな感覚で生きていて、そんなこと意識もしなかったけど、今は、この先もう長くはないと感じるようになってきて、今のうちにすべて書き出しておきたいと思っているのか、自分でもよくわからないけど、とにかくそんな感じの焦りみたいなものがあって、最近は何をやっていても、すぐそういう思考が浮かんでくる。

何か具体的なものがあるわけじゃないようながするし、たとえ掴めたとしても、おそらく実態はなくて、なんていうか、抽象的な観念のようなものかもしれない。でも決して空っぽっていうことじゃなくて、いろんな抽象的なことが渦巻いていて、そこには言葉にはならないような、いろんな思いというか、とにかく何かはあるように思うんだけど、いつまで待っても見えるようなものではなさそうに思えてきた。

そういうわけで、こんなことを続けていてもきりがないというか、何か具体的なものがあるわけでもないので、いつまでたっても満足することはないように思う。いつまでもモヤモヤに取りつかれたままで、そういう思考の中をグルグル回り続けるだけで終わりがないように思うので、いいかげんここらへんで強制的に断ち切って、その思考の外へ退避するべきかもしれない。そうやってしばらく距離を置いていれば、モヤモヤした観念のようなものも消えていくのではないか。

さらば、俺のラスベガス

いろんなテーマのホテルがあって、いろんなアトラクションがあって、しかも無料で楽しめるものもいっぱいあって、かつては危険で怖いイメージだったがアメリカで最も安全な街とも言われるほどになり、ギャンブルだけではなく家族連れでもカップルでも楽しめるという、あのラスベガスの雰囲気が好きだった。ばくち好きの俺らしくないことを書いているが、ラスベガスにはそんな夢の世界であってほしかった。これから書くのはずいぶん昔のあやふやな記憶に基づいた個人的なメモ書きである。

ベネチア

イタリアのベネチアをテーマにしたホテル。かつてこの場所には「サンズ」というホテルがあった。ニコラス・ケイジ主演の映画『コン・エアー』のラストで飛行機が突っ込んでいくホテルがサンズである。1階のロビーからカジノへ続く黄金に光り輝く回廊はいかにもラスベガスらしい派手さがあってよかった。それを見てこのホテルに泊まろうと思ったような気がする。2階には「グランド・キャナル・ショップス」というショッピングモールがあり、ベネチアの街並みを再現している。サンマルコ広場やリアルト橋などもある。ゴンドラが運河を行き交いゴンドリエーレ(漕ぎ手)がサンタルチアを熱唱している。恥ずかしくて乗れたものではない。

このホテルの客室は「全室スイート」という売りだったように記憶している。といっても当然本当のスイートなわけはない。でもベッドのあるエリアとソファーやテレビのあるエリアが柵で仕切られていたり2段ほどの階段があったりしてなんとか二部屋感を出していたので、ビジネスホテルのような殺風景な感じではなかった。ここに5泊だか6泊だかしたのだが部屋に戻るのはいつも0時を回り日を追うごとに2時、3時と遅くなっていったので、この部屋ではほとんど寝るだけだった。

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ベラッジオ

映画『オーシャンズ11』の舞台となったホテル。「この階段からジュリア・ロバーツが下りてきたのか」とか、「ジョージ・クルーニーが乗っていたのはこのエスカレーターか」とか、いちいち感動したものである。ホテルの前にある大きな池は北イタリアにあるコモ湖をイメージして作られたとのこと。ここで終日繰り返し行われる噴水ショーは道行く人誰でも見ることができる。『オーシャンズ11』のエンディングでメンバーが並んで眺めているのがこれ。実際に目の前で見るとけっこう迫力があって噴水の動きも多彩で見ていて飽きなかった。カジノのことも忘れて1時間も2時間も見た。見るとしたらやっぱり夜がいい。

宿泊先はここと迷ってベネチアンにしたけど、ベラッジオにしたらよかったかもという思いもある。まだ新しいホテルで、ゴージャスだしすごく雰囲気もよかった。あと立地的にもラスベガスのど真ん中という位置にあり、移動するにもここのほうが便利だったと思う。噴水ショーは何度か見たしもちろんカジノもいろいろやったし、このベラッジオには毎日のように立ち寄ったが、今となっては数少ない写真でしかその光景を思い出せない。これはラスベガス滞在全般に言えることだけど、当時はフィルムカメラだったので多くの枚数は撮れなかった。写真嫌いの人間としてはこれでも頑張って撮ったほうだけど。例えばベラッジオのトイレに入ったとき、なんときれいでゴージャスなトイレなんだと思って感動した覚えがあるんだけど、今だったら絶対に写真を撮っているはずである。でも当時はトイレの写真など撮っている場合ではなかった。とにかく今のように写真が撮れていたらなと思う。それがとても残念。

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シーザーズパレス

1966年開業の歴史あるホテル。映画『レインマン』やブラッドリー・クーパーがブレイクするきっかけとなった『ハングオーバー! 』の一作目の舞台にもなっている。『レインマン』でダスティン・ホフマン演じるレイモンドがこのホテルの前庭で車を運転するシーンがあるけど、ストリップ大通りからこの前庭を通ってホテルの建物まで行くのにめちゃめちゃ距離があって「何この無駄に広すぎる前庭は!」と思ったものだ。もちろんこれはいい意味で非常にラスベガス的でよかった。あの無駄さが。ニケ像の前で写真を撮った。

ホテルに隣接する「フォーラム・ショップス」という古代ローマをテーマにしたショッピングモールが有名。有料、無料のアトラクションがいくつもあり、いろんな楽しみ方ができる。東京お台場のヴィーナスフォートはここをモデルにして作られたのだが、やはり本家本元は規模が違う。

わりと古いホテルで言ってみれば老舗なんだけど、けっこう見た目がエレガントだし風格があって大物感があるしいろんな映画の舞台にもなっているし、ここは宿泊先の候補としては考えなかったけど、ぜひ行ってみたいホテルであった。2日目に無料アトラクションであるアトランティスとフェスティバル・ファンテンを見て、有料のレース・フォー・アトランティスっていうのに行って、あとカジノは最終日に一度しか行けなかった。カジノの光景があまり思い出せない。ひとつ書いておくと、カジノ内は撮影禁止なのでカジノの写真は一枚もない。それが残念。各ホテルのカジノはそれぞれ特徴があって、写真に撮れるものなら撮っておきたかった。今ではかすかな記憶しか残ってなくて、ほとんど思い出せない。そのこともすごく残念に思う。

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パリス

名前の通りフランスのパリをテーマにしたホテル。カジノ内はパリの街並が再現されており、カジノとしてはめずらしく明るい雰囲気の中でゲームができたように記憶している。1/2サイズのエッフェル塔は夜のライトアップが美しい。エッフェル塔には展望台があって上ることができる。塔の脚はカジノの天井を突き破って中まで突き刺さっていた。ホテルの外には2/3スケールの凱旋門もあった。ストリップ大通りを挟んだ向かい側にはベラッジオがあるので、このホテルの客室から噴水ショーが楽しめるのは隠れた特典かも。

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ミラージュ

それほど目立つ存在ではなくなったが、エンターテインメント性を取り入れた初めてのホテルであり、これ以降ギャンブルだけでなく家族連れでも楽しめる街に変化していくきっかけになったという意味で画期的なホテルであった。このホテル前で行われる「ヴォルケーノ」という火山噴火ショーも無料で誰でも見ることができる。15分おきに噴火するのでそれほど混雑はしなかった。間近で見ていると火山の炎が熱く感じられた。あの当時、ミラージュは現役バリバリで、立地的にもそうだけどラスベガスの中心的存在というイメージだった。滞在中唯一まともな食事をしたのがここのバフェだった。

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トレジャーアイランド

いつからか「TI」の名で呼ばれるようになった。映画『デンジャラス・ビューティー2』の舞台はここ。ここでも無料アトラクションがあって、ホテル前で海賊ショーが行われる。ただ1時間半ごとなのでかなりの混雑だった。

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ニューヨークニューヨーク

マンハッタンの摩天楼を形どった客室棟が印象的なホテル。客室棟のすぐ目の前をループしながら走り抜けるジェットコースターがあった。当時は「マンハッタン・エクスプレス」という名で呼ばれていた。けっこう激しくて降りたあと気分が悪くてしばらく休憩した覚えがある。

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モンテカルロ

ド派手なホテルが建ち並ぶ中で、このホテルのエレガントな白亜の建物が好きだった。もしこんな建物が日本にあったらみんな写真なんか撮りまくって人気撮影スポットになると思うのだが、このときそんなことをしているのは自分たちの他に誰もいなかった。現在は「パークMGM」と改名され、雰囲気も少し変わってしまったようで実に残念である。隣のニューヨークニューヨークからはブルックリン橋を通って行くことができる。広くて迷子になってしまうと言われるラスベガスのカジノの中ではめずらしくめちゃくちゃシンプルな長方形という形状のカジノで迷う心配がなかった。ヨーロピアンタイプのルーレット台があるということで楽しみにしていたが、時間がなくて結局プレーする機会はなかった。

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MGMグランド

MGMといえば映画のオープニングでライオンが「ガオー」と吼えるあのMGMであるが、このホテルの前にも巨大なライオン像がある。客室数は5000を超え一時期は世界最大のホテルと言われた。ボクシングのビッグマッチが行われるアリーナがある。冗談抜きにカジノが広すぎて迷った。大通りからカジノを通ってホテルの裏手にある無料トラムまで行くのにアホみたいに時間がかかる。

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バリーズ

現在のド派手なメガホテル群の中では何の変哲もない目立たないホテルであるが、何を隠そうこのホテルが元祖「MGMグランド」であり、開業当初は世界最大のホテルであった。パリスと同系列ということで、どちらのカジノチップも相互に使えた。


アラジン

アラビアンナイトをテーマにした、中東のイスラム的な雰囲気を味わうことができる貴重なホテルだった。中に入ると雰囲気は独特、においも独特だった。現在は「プラネット・ハリウッド」と名前を変えて営業。ここの敷地内には「デザート・パッセージ」というショッピングモールがある(あった)。


ルクソール

ピラミッド型をした珍しいホテルであり、中に入ると四辺の稜線に沿って昇降する「インクリネーター」と呼ばれる斜行エレベーターが見える。「オベリスクの探索」というアトラクションに行ってみたが英語がサッパリわからなかった。無料トラムの駅がちょうどスフィンクスの前にあって写真を撮った。

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マンダレイベイ

2017年10月に起こった銃乱射事件はこのホテルの部屋から発砲された。中には入らなかったけど写真だけ撮った。

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エクスカリバー

アーサー王伝説をテーマとしたホテル。お城のような外観に中世風の内装。メルヘンチックな感じで自分はあまり興味がなかったので、中に入ったのはカジノチップを入手するためのみ。下の写真の中央上辺りに見える赤と青のとんがり屋根のホテルがここ。

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トロピカーナ

特にこれといった特徴もなく存在感は限りなく無に近い。一応室内はトロピカルな雰囲気らしい。ここもカジノチップを手に入れるために入っただけ。上の写真のエクスカリバーの道を挟んで左手に見える建物がここ。ここからシャトルバスが出ているということなので待っていたら、日本人ガイドの人が話しかけてきて「待っててもなかなか来ませんよ」と教えてくれたのだが、これから向かう場所が少し離れているのでどうしようかと思っていると、さっきのガイドさんが車で現われ「乗っていきますか」と言ってハードロックホテルまで送ってくれた。


ハードロックホテル

映画『コン・エアー』の終盤で飛行機が不時着する際に、このホテルの屋根にあるエレキ・ギターをかたどったネオン看板をぶち壊していく。ディストーションのかかったギターサウンドがけたたましい音で鳴り続けるスロットマシンで1000ドル勝った、いい思い出のカジノ。隣接するハードロックカフェには入らず。

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ストラトスフィアタワー

高さ350mのタワー型のホテル。ストリップ大通り沿いにあるが、中心部からは少し離れているのでバスかタクシーで行くことになる。バスの中からタワーが見えたのでここだろうと思って降りたら、間違えてひとつ手前のバス停だということに気づき(ホテルが巨大すぎて近くに見えてしまったのだ)、こんな真っ暗なところで置いて行かれたらおっかないと慌ててバスに戻って運転手に「アイミステイク、アイミステイク」と言ったら、必死さが伝わったのか乗り直すことができた。当時このタワーの展望台のさらに上、地上277mのところに「ハイローラー」という名のローラーコースターがあった。夜に乗ると暗闇の中、空中を走っているようでスリル満点だと聞き、乗るならぜひ夜にと思ってわざわざ夜に来たのだが、営業時間が終わっていたのだった。このハイローラーは今はもうない。痛恨のミスであった。ハイローラーのことを思い出すといまだに切ない気持ちになる。ラッキーペニーの彼に会ったのはこのとき。

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ダウンタウン

このあたりもよくテレビや映画などで出てくる場所で、4つの角にゴールデンナゲットとフォークイーンズ、ビニオンズ、フリーモントが見えるポイントは特に有名。フリーモント・ストリートのアーケードの天井がスクリーンのようになっており、そこにさまざまな映像が映し出されるショー(フリーモント・エクスペリエンス)を見に行った。アーケードの全長は450m。夜になると1時間ごとに行われる。もちろん無料。ずっと上を向いて鑑賞することになるので首が痛くなる。ダウンタウンでカジノに入ったのはゴールデンナゲットだけ。少しだけスロットを打った。本当はもっといろんなカジノに行きたかったがとにかく時間がなかった。

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さらば、俺のラスベガス。

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筋金入り

こないだ儀礼や形式的なことが苦手だということを書いたが、冠婚葬祭なんていうのはその最たるもので、自分は成人式には当然行かなかったし結婚式もしていない。誰かの結婚式に出席したこともない。葬式は……ある。さすがの俺でもある。もちろん自分が死んだときには葬式など必要ないと言ってあるし、墓もそう。まあ「葬祭」に関してはいろいろあるので細かいことは書かないでおく。

そんなことを考えていて「式」つながりで思い出したことがある。小学校の卒業式のこと。今の時代はどうなのか知らないが、当時うちの地域では、男の子はスーツみたいなのを着ていくのが普通だった。三つ揃えを着てくる者もいた。とにかく男の子も女の子もよそ行きの服を着ていくのだ。しかし俺は普段どおりの服装で行った。トレーナーにジーンズ、それにキャップをかぶって。普段着で来たのは俺一人だけだった。

うちが貧乏だったので一回きりのために無駄な金を使わせたくないという思いも少しはあったが、それだけが理由ではなかったと思う。親は服を用意しようとしていたが俺はそれを強く拒否した。式に来なくていいということも合わせて念を押した。普段着で来たのは自分だけだったが、恥ずかしいという気持ちはまったくなかった。今思えばその頃からそういうことに意味を感じていなかったのだと思う。我ながら筋金入りだなと思った。

破滅願望

きっかけを待っているのかもしれない。未練を断ち切れるような何かを。待っているというか、自分から当たりに行っているようにも思える。この感じ、過去にも何度か覚えがある。あの頃は若かったから勢いがあった。迷いがなかった。それは何も考えていないただの馬鹿だったとも言えるが、どうせ馬鹿なんだったら何も考えないほうがよっぽどましだ。それが今のこれはなんや。本気で死ぬ覚悟もないのに中途半端にやるから傷だけが増えていく。まあ死ぬっていうのは比喩だけど。いや全部比喩やったわ。

贅沢な時間の使い方

今日の運転は不安感もなくとてもリラックスした気分で行くことができた。運転がどうとか電車がどうとかそういうことをよくこのブログで書いているが、他人からしたらどうでもいいような話であり、「またこの話か」って思うだろうなっていうのはあるんだけど、このブログは自分の心身についての健康状態の記録という意味合いもあるのでそこは気にせずに書いている。たぶんパッと見て興味がなかったらサクッとスルーするなりなんなりしてくれていることと思う。

さて。不安感がなくリラックスして運転できると本当に気分がいい。音楽を楽しんだりいろいろ考えごともできる。日々の生活の中で、わざわざ音楽をきくためだけに時間をとるということは久しくやっていない。昔は他のことは何もせずに、ただ音楽だけをきくということをやっていた。ヘッドホンをつけて音楽を流し、目を閉じてきく。あの頃はなんて贅沢な時間の使い方をしていたんだと思う。今では車に乗っているときが唯一音楽を堪能できる時間である。

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